2月に三重県立看護大学の入学試験を受けた一部の受験生が、正規料金より高い受験料や入学金を払わされていたことが15日わかった。値上げに必要な議会の議決や知事の認可がないまま、42人から約140万円を余分に取っていた。県は「手続きの認識が不足していた」として差額の返金を検討する。
問題があったのは5月開設予定の「感染管理」の認定看護師教育課程。2月7日に入学試験があり、受験生42人から本来は3万550円の受験料を5万5千円取っていた。また、合格者16人には本来は10万1850円の入学金を県内在住者に11万円、県外在住者に16万5千円払うよう求め、14人が誤った額をすでに払い込んでいるという。
「感染管理」は従来の認定看護師教育課程より授業時間や実習が増える。準備費用なども含め、受験料や入学金の値上げを決めたという。ただ、上限額の引き上げには地方独立行政法人法に基づく議会の議決と知事の認可が必要になる。県が議案を議会に出したのは試験後の2月17日で、手続きが進んでいなかった。
医療保健部は「開設が新年度のため、3月中に手続きができればいいとの認識の誤りがあった」とミスを認め、受験生に差額を返金する方向で検討する。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル